【Nirvana】ニルヴァーナ伝説のLIVE〜たった1度の来日公演レビュー@川崎クラブチッタ

Nirvana(ニルヴァーナ)

1992年2月17日、クラブチッタ川崎、私は改築前の「クラブチッタ川崎(現CLUB CITTA)」でNirvana(ニルヴァーナ)の日本公演を鑑賞しました。
今この記事を書いているのは2019年4月。鑑賞後、なんと27年も経過した今この記事を書いていることになります。

歴史的名盤「Nevermind」のリリース日が1991年9月24日発売後5ヶ月後のライブに立ち会えた幸せは今も心の中に深く刻まれておりますが、当時の模様を振り返る音楽雑誌が手元になく、検索して出るレビュー記事も1つしかなく、その日の模様を的確に表現出来ているかと言えば、残念ながら事実関係に触れる記述がありません。
それならば自分がこのタイミングで振り返ろう、ということでキーを叩いております。

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UDO 50th Anniversary Special Exhibition〜海外アーティスト招聘の軌跡

この記事を書く切っ掛けとなったのが、2019年の3月に開催されたイベント「UDO 50th Anniversary Special Exhibition〜海外アーティスト招聘の軌跡」です。

UDO 50th Anniversary Special Exhibition

UDO 50th Anniversary Special Exhibition 〜海外アーティスト招聘の軌跡

「UDO 50th Anniversary Special Exhibition 〜海外アーティスト招聘の軌跡」は、ウドー音楽事務所が関わった50年の音楽公演実績をフライヤー(公演チラシ)で振り返るイベント企画でしたが、その際に久々にニルヴァーナのフライヤーを見たことが切っ掛けとなりました。

UDO 50th Anniversary Special Exhibition 〜海外アーティスト招聘の軌跡
会期:2019年3月8日(金)〜3月31日(日)
会場:有楽町マルイ 8階特設会場[JR有楽町駅前] 平日:11:00〜21:00[最終入場 20:30]
日曜祝日:10:30〜20:30[最終入場 20:00]
当日券:[一般]1,500円[高校生以下]1,000円
主催:朝日新聞社 / ローソンエンタテインメント / TOKYO FM / bayfm / FMヨコハマ / InterFM897 / J-WAVE / ウドー音楽事務所
協力:ライティングビッグワン / Marshall / Fender / ケン&スタッフ

Nirvana(ニルヴァーナ)公演@川崎クラブチッタ

Wikipediaによると、Nirvana(ニルヴァーナ)が行った日本ツアーは1992年の1回のみ。
1992年2月14日の大阪国際交流センターを皮切りに、16日名古屋クラブクアトロ、17日クラブチッタ川崎、19日中野サンプラザ、という4回の開催だったようです。

筆者が行った「クラブチッタ川崎」公演はスタンディング形式で満員でした。ライブ開始までに場内BGMでかかっていた楽曲が少年ナイフだったのは印象的で今も記憶にあります。
最初の1曲目は「Negative Creep」。YouTubeに1992年のレディングフェスティバル公演の動画が上がっていたので載せておきますね。

当日の演奏楽曲で最も印象に残っているのは、アンコール後のラスト曲「Smells Like Teen Spirit」でした。彼らをスターにした大ヒット曲です。この曲で最高潮に達したライブは大盛り上がりのうちに終了しました。
カート・コバーンが弾きまくったギターが振り切ったストロークを残しながら舞台上に残され、歪んだギターのハウリング音が会場内に残響し続けた記憶が脳裏に残っています。

「UDO 50th Anniversary Special Exhibition 〜海外アーティスト招聘の軌跡」より、Nirvana公演時のフライヤー(右)

エピソード

「Smells Like Teen Spirit」のパフォーマンスはもちろん素晴らしいものでしたが、私がそのライブで最も印象に残っている光景は別のシーンです。本記事を書き残す目的はこのエピソードを残しておきたいと思った事が動機です。

当日は1曲目からNirvanaらしい期待通りの爆音で、会場内の音響は最高のコンディションでした。
一方で、激しいライブパフォーマンスを行う彼らと、それに答えるオーディエンスの熱気に対処しようとする警備員が大勢会場に配置されていました。

警備員は、舞台と客席を区切るステージ下、会場両脇、後方などに合計10数人配置されていた記憶がありますが、彼らはそれぞれハンドライトを持ち、要注意人物の客に向けて一斉にライトを照射するという警備方式で客席内を制圧するような体制を敷いていたのです。
※当時LEDライトはありませんでしたが、形状としては下記の商品リンクのようなイメージです。

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そのハンドライトによる照射警備はライブ序盤から中盤にかけて行われ、一定の成果を上げながら会場内は統制された空間に保たれ、一定の警備効果が出ていたように記憶します。
しかしその一方、ライブで盛り上がる私たちにとっては、繰り返し行われる照射警備によって集中力が削がれ、「今度はあいつが制圧されたか・・・」と、繰り返しライトの照射方向に視線を向けてしまうような状態でした。

ところが・・・

中盤の曲が終わってカート・コバーンがMCに入ったその時、「おまえが持っているそのライトを俺に貸せ!」※筆者の勝手な和訳&解釈と言って、一人の警備員のライトを自分に渡すよう指示し、客のリレーによって手元に来たライトを手にある行動を起こすのです。

そう、会場内にいる警備員一人一人の顔面にゆっくりとライトの光を照射させ「危険な奴はお前たちなんだよ、分かるか?」※筆者の勝手な想像と静かに語りながら「いいか、ここは俺たちの場所だ。危険なお前たちはすぐにここから出て行け!」※筆者は英語がよく分かりませんでしたと言い放ち、会場内が大喝采!これまでの盛り上がりより、さらに数段ヒートアップしたライブに突入していくのでした・・・。
※実際は警備員はライト無し、通常警備でライブ終了までおとなしくしておりました。

当日のセットリストが残されていました。どこでMCが入ったのか分かりませんが、この選曲神」じゃないすか?

Nirvana(ニルヴァーナ) 1992/02/17 (月)@クラブチッタ川崎 

  1. Negative Creep
  2. Been A Son
  3. On A Plain
  4. Something in the Way
  5. Blew
  6. Come As You Are
  7. Lithium
  8. Breed
  9. Sliver
  10. Drain You
  11. About A Girl
  12. School
  13. Aneurysm
  14. Love Buzz [Shocking Blue] アンコール:
  15. Polly
  16. Lounge Act
  17. Territorial Pissings
  18. Smells Like Teen Spirit

中野サンプラザ公演の音源がYouTubeにアップされていましたので、リンクを付けておきますね。懐かしい!

カート・コバーンは、私が見たこのライブ約2年後、1994年4月5日に自殺してこの世を去りました(享年27歳)。
彼は天国に行きましたが、Nirvanaが残した数々の楽曲が今も鳴り続けているように、彼がクラブチッタ川崎で照らしたライトの光は、私のまぶたの裏側に今も刻まれています。
それは同時に、あの場所に立てた貴重な時間を照らしてくれているようで、光輝き、私の心に明るさを灯し続けてくれています。

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