足底筋膜炎
筆者は足底筋膜炎の症状と長期に付き合っております。
数々の対処療法やアイテムの活用を通じて「100%解決する方法は無い」と確信して、当サイトの記事「足底筋膜炎〜市民ランナーが10年間付き合ってきて分かったこと」をまとめたのが2016年の5月。
解決法を探る方には申し訳ないポジティブとは言えない記事ですが、多くの方に閲覧頂きました。
筆者の中では「上手に付き合い続けて行く」と結論づけた足底筋膜炎ですが、何と最近「完全に痛みが無くなった!」ため、これはもう皆様に報告するしかない!と今回の記事を新たに更新することとしました。

※前回記事は筆者の歴史を語る上で必要な記事ですので、注意書きを上書きした上で今後も閲覧出来るように引き続き掲載いたします。
ちなみに足底筋膜炎対策のシューズはこちらをオススメします。色んなことを複合的に対策アプローチする事も重要です。
きっかけは治療院の医院長
スポーツ治療で超有名な某治療院の院長さんと久しぶりにお会いしました。
この方とは以前にマラソンの完走トレーニング企画でご一緒した方で、身体についてのアドバイスを多方面から頂いた方であります。
再開時に「最近の調子はどうですか?」と聞かれたので一通り報告した後、「足底筋膜炎だけはもう一生付き合おうと思います。」とコメントしました。そうしたところ「同じ様な方に最近試していただいた方法で治ったと言う報告を受けたんです」と帰って来ました。
たった1つのトレーニング方法
たった1つのトレーニング方法とはずばり、「足の指をギューッと握る」と言うことです。

ギューッと握るだけ。足の力が充分に入っている感覚を確認出来るまで行います。
有名なトレーニング方法で、床に置いたタオルを足の指だけでたぐり寄せる「タオルギャザー」という治療法がありますが、「タオルギャザーではダメ」とバッサリ切り落としていました。これは「足の指に力が入らないうちに開いてしまうから」だそうです。
- 足の指をグーにしてギューッと握ります。
- 力を入れて握ったまま、10秒、20秒と出来るだけ我慢します。
- 以上!

注意点としては、出来るだけ親指を直角にすることがポイントだそうです。ただし、最初のうちは曲げようと思ってもなかなか曲がってくれません。
また、握る時間は足の力が充分に入っている感覚を確認出来るまで行います。これを1回につき数回行っていきます。
いかがでしょう?簡単でシンプルな方法ですよね。
トレーニングの経過
このトレーニング方法をやってみると、初めのうちは自分の足の力のなさに気がつく方が多いでしょう。
足の指を握ってみると、前足部どころか指先にだけ力が入っているようで、手のこぶしを握っている時に感じる「全体に力が入っている感覚」がありません。手のこぶしで「グー」の形を作るときに感じる、手のひらにも筋肉があって、指の力と同期するような「こぶし全体に力が入っている感覚」とは全く違うことが分かるはずです。そう、足の中足部に力が入っていない=「筋肉が付いていない」ことに気がつくのです。

出来るだけ親指を直角に曲げることに意識しましょう
筋肉の付いていない足を鍛えるために、この運動を毎日、気がつくタイミングで、出来るだけ多くの回数こなすように心がけました。このトレーニング方法は、仕事中でも自宅でも簡単に行える点がオススメ出来るポイントでも有ります。
初日〜数日間
トレーニングの初期は指先周りに力が入るだけで、なかなか上手く力が入りませんが、とにかく続けて行きましょう!
7〜10日目
トレーニング開始から7〜10日目で、前足部から中足部に掛けてうっすらと力が入っているような感覚が生まれてきます。薄くではありますが、足裏アーチの筋肉を意識できるようになりました。最初の感覚とは明らかに違うので効果を感じて嬉しくなります。
2週目〜3週目
2〜3週目にかけて、足裏に明らかに力が入っている感じを確認出来ました。場合によっては足が吊りそうになるシーンも何度か生まれてきました。
その間で30kmのトレラン大会(標高差1500mほど)に出場しましたが、足裏の痛みや足底筋膜炎の症状はほとんど無し。いつもならレース後に間違いなく違和感が出るのですが、それも含めてありませんでした。
1ヶ月後〜
1ヶ月後には足裏が成長したような感覚。トレーニングの効果を明らかに感じ取れることが出来ました。手応え、足応えを掴むことが出来ました。素晴らしい!
継続して続けて行き確かなものにしていきましょう!
アイテム使用
今回のオススメトレーニング方法は道具を全く使わない方法ですが、以下のようなアイテムも販売されているようです。ご自身で続けられるような選択を行っていきましょう。

【おまけ】追加のトレーニング
足底筋膜炎とは直接関係ありませんが、もう一つおまけで試したトレーニングがあります。余裕がある方は試してみても面白いと思います。
これは少し以前にとあるインソール屋さんで出会った件なのですが、「足の指が開かない」と言う問題を解決するトレーニング。単純に「足の指を開くトレーニング」です。下記の画像をご覧下さい。

足の指を開いている画像です。最初は隙間も見えないほどに開きませんでしたが、トレーニングの成果もありここまで開くことが出来ました。
このトレーニングを行うと足の指に力が入り、足の指先に意識が向かうような感覚が生まれます。シューズを履いたときに足指が地面を掴む感覚に繋がり、キチンとした足の形が成形されるようになります。
まとめ
今まで様々な解決法を試してみてある程度の効果を感じるものも幾つかありましたが、ここまで劇的に改善した結果が出た方法は今回が初めてでした。
もちろん身体的、肉体的な問題ですから、個人差が当然生まれる性質の問題かと思いますので、ご紹介した方法で完治しない方も多いでしょうし、筆者が過去ご紹介した方法の方が解決策として近道であるケースもあるはずです。
ただし、足底筋膜炎と言う辛い症状を背負っている方にとっては「可能性があればチャレンジしたい」と思うはずです。お金の掛からない方法ですから、自分に合うトレーニング方法かどうかを是非とも試してみて頂きたいと思います。