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【レビュー】映画「アートのお値段」〜現代アート熱狂の舞台裏

映画「アートのお値段」

2019年8月17日から公開される映画「アートのお値段」を鑑賞しました。
原題は「THE PRICE OF EVERYTHING」。
現代アートの熱狂をコレクター、ギャラリー、アーティスト、それぞれの視点を交えながら伝えるドキュメンタリー映画です。

※以下ネタバレ要素を含みます。

ナサニエル・カーン監督は、2003年のドキュメンタリー映画「マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して」でアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた実績を持つ、ドキュメンタリー映画に定評のある監督です。

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出演者

本作の大きなポイントは豪華な出演者陣です。
ラリー・プーンズ、ジェフ・クーンズ、ジョージ・コンド、ジデカ・アクーニーリ・クロスビー、マリリン・ミンター、ゲルハルト・リヒター、という錚々たる顔ぶれの作家陣が出演しています。

特に、ラリー・プーンズの美術展開催に至る生々しい日常、ジョージ・コンドやジェフ・クーンズの制作舞台裏など、普段は覗くことの出来無い貴重な映像は見逃せません。

また、エイミー・カペラッツォ、シモン・デ・プリ、シモン・デ・プリ、エド・ドルマン、オリヴァー・バーカーというオークショニアたちの生々しいお金への執着心は、本作の根幹を成す現代アートの熱狂を演出する中心人物です。彼らの発言が繰り返されるたびに、芸術作品をゲームの駒に見立てるようなスタンスに気がつかされます。

一方で、ステファン・エドリスを中心とするコレクターたちの飄々としたインタビューシーンには遠い世界の住人のような距離を感じました。
大金を投じているにも関わらず、損をしようが得を取ろうが、全く意に介さないマイペースな受け答えには、ゲームプレイヤーのような印象も見られて恐ろしさを感じました。

アートの熱狂

そもそもなぜアートがこんなに高値で取り引きされるようになったのでしょうか?
現代アートが初めて高値で取り引きされたのは、タクシー会社のオーナー、ロバート・スカルが1973年に行った「スカル・オークション」が始まりだったそうです。映像でもその一部を見ることが出来ますが、その様子にはピリピリとした緊張感がこちらにも伝わってきました。

近代絵画の取引量が減ったために白羽の矢が立ったのが現代アートのオークション取引だったようです。
現在のアートオークションが演出する熱狂は、意図されて、計画的に用意された舞台だったことを知り、マーケットの恐ろしさを感じました。

映画のラストは、実際のオークションシーンで締まります。
実際の作品取引の様子を伝える映像は、巨額の取引にもかかわらず、監督が意図したようにテンポ良く、現代アートの熱狂を冷静な視点で切り取っていました。

概要

映画「アートのお値段」
※原題:THE PRICE OF EVERYTHING/
配給:ユーロスペース
監督:ナサニエル・カーン(『マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して』)
出演:ラリー・プーンズ、ジェフ・クーンズ、エイミー・カペラッツォ、ステファン・エドリス、ジェリー・サルツ、ジョージ・コンド、ジデカ・アクーニーリ・クロスビー、マリリン・ミンター、ゲルハルト・リヒター 他

HOT & SUNNY PRODUCTIONS and ANTHOS MEDIA in association with ARTEMIS RISING and FILM MANUFACTURERS, INC. present
2018年/アメリカ/98分/英語/DCP/カラー/

 

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