【宮津大輔さん出演】TBS系「マツコの知らない世界 〜 買える!現代アート」を観た。

TBS系「マツコの知らない世界」

アートコレクターで有名な宮津大輔さんが出演する「マツコの知らない世界 〜 買える!現代アート」を観ました。

現代アートのコレクションについて、全国ネットの地上波テレビで放映される貴重な機会ということもあって楽しみにしておりました。

TBS系「マツコの知らない世界」〜買える!現代アート 2019年6月18日放送

タイトルは「買える!現代アート」として、現代アート作品を手に届く存在として紹介する企画になっており、サラリーマンコレクターであった宮津大輔さんのキャスティングは一般人の目線に近く、企画にフィットしているように思いました。

宮津大輔さんは現在横浜美術大学の修復保存コース教授です。

筆者も宮津さんの著書「現代アートを買おう!」はとても興味深く読ませて頂きました。アートコレクションへの興味を喚起され、コレクター活動のエネルギーにも繋がっている愛読書です。

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数万円の作品が数百倍に化ける快感をアーティストと一緒に楽しめる!

本番組企画のテーマは「数万円の作品が数百倍に化ける快感をアーティストと一緒に楽しめる!」というもの。価格や値上がりを意識させるテーマ設定により、アートが本来持つべき「鑑賞視点」が含まれていないことが少し気になりました。
ゴールデンの地上波番組ですから、視聴率のことを考えると、この線で企画を進めるほかなかったのかも知れません。

宮津さんは、大きく値を上げた作品をたくさんお持ちのコレクターです。

宮津さんがお持ちの作品で最も有名な作品が草間彌生さんの作品《無限の月》。500万円で購入した作品ですが、いまや5億円もの価値があるそうです。

草間彌生《無限の月》1965年

先ほど触れた著書にもその購入当時のエピソードが書かれています。
お金がないのに購入にむけて苦心される光景が甦ってきます。

百数十万円で購入した南瓜の作品も今や5億円の価値があるそうなのです。

ご自宅には、様々なアーティストが関わった作品があります。
現代アートの楽しさの1つ、アーティストとの直接的な対話や関係性が表れた取組の最終形ですね。

奈良美智さんに描いて貰ったというご自宅の襖絵

番組では、宮津さんのコレクション作品の中から、草間弥生さんの作品が何点か紹介されました。

草間彌生《無限の水玉》1953年

草間彌生《虚空に舞い上がる骨》1975年

草間彌生《Nets No.6》1952年

3名のオススメ作家

原石を探せ!ということで紹介されたのは、写真家の武田陽介、ワン・ハイヤン、サマック・ゴーセムという3名のアーティストたちです。

写真家、武田陽介さん

ワン・ハイヤン(王海洋)さん

サマック・ゴーセムさん

武田陽介さんは、プロフィール写真と違う!ということでマツコさんにいじられていました。

オススメの購入先としてはオークションやギャラリーも紹介されていましたが、アートフェアでの購入をお勧めしていました。

海外のアートフェアをオススメしていました。

まとめ

番組の中心を構成していた内容は「数万円の作品が数百倍に化ける快感をアーティストと一緒に楽しめる!」というテーマのように、値上がりしそうな作品を見つけよう!というものでした。

実際に大きく値を上げた草間弥生さんのコレクション作品は百数十万円や500万円が5億円に値上がりしているのですから、その体験は稀少で素晴らしいコレクション眼だと思います。

一方で、作品を売らなければ利益になりませんし、本来のアートは作品を鑑賞することで得られる体験価値です。投資的な目線でアート作品購入するようなことが主流になってしまわぬよう、多少の演出面配慮やコメントのフォローがあっても良かったと思いました。

お金の面が色濃く出た演出によって、宮津さん的にはコレクターとして余り良いテレビの出方では無かったのかも知れません。一方で、ゴールデン番組での波及効果によって知名度が上昇し、推しのコレクション作家のプロモーションに繋がったわけですから、結果的には良い形に繋がっていくように思います。

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