【アートコレクターのお作法】アート作品や収納箱が溢れて「トランクルーム」デビューしてみた。

美術作品の収納問題

小さい作品も含めて100点を超えるアート作品が溜まってくると、収納場所の問題に直面します。

作品を収蔵し室内に展示すると、作品の現物に加えて作品が収められていた収納箱が空き箱として残り、2倍の容量に膨らんでいく現実に気がつきます。
「箱なんて捨ててしまえ!」という意見もありましょうが、室内で展示替えする時など収納して保管するタイミングもありますから、どうしても箱が必要になります。

コンディションの気になる梅雨時期の前に思い切って倉庫レンタルに踏み切ることとしました。

倉庫レンタル

美術品の保管と言えば、すぐに頭に浮かぶのが業界No.1の「寺田倉庫」。
「モノだけではなく、価値をお預かりする」という素晴らしい企業理念を持つ、業界のトップランナーです。

寺田倉庫さんには良いイメージしかありません。

寺田倉庫に連絡して確認したところ、以下の3種類の保管方法があるとの話を聞きました。※2019年6月現在

  1. 美術品保管庫 ※面積1坪〜30坪 天高:2.1m~4.8m 所在地:天王洲アイル 保管料金:坪40,000円(税別)/月〜
  2. 美術品ロッカー ※Sサイズ(65×120×135)月額保管料金20,000円(税別)〜 所在地:東京・横浜の13ヶ所
  3. TERRADA ART STORAGE ※1点単位・SSSサイズ90×180×100)月額保管料金7000円〜・別途データ作成費等

①の天王洲は自宅からのアクセスが悪くパス、③は1点単位と言うことで論外(著名作家のマスターピースの際にはお願いしたい)、②の「美術品ロッカー」を検討してみることにしました。毎月2万円(税別)であれば手が届きそうです。・・・がしかし、近所に拠点がありません。

ということで、「美術品ロッカー」の可能性を残しつつも、新たな選択肢がないか?同様のサービスを調べてみました。

トランクルーム

調べてみた結果、出てきたのがこちらのサービス「QURAZ(キュラーズ)」
東京都内に44拠点(記事執筆現在)を持ち、その他神奈川、千葉、名古屋、大阪、福岡などにも進出しているトランクルーム業の大手です。
QURAZはビル全館がトランクルームということで、セキュリティから収納環境まで全てをトータル管理しています。
※倉庫が不動産賃貸のサービスという場所を借りる契約なのに対し、トランクルームは物品を預ける寄託契約であるという違いがあるそうです。

※本記事は編集記事です。掲載において、QURASさんから金銭や便宜などの提供は一切頂いておりません。

ビル一棟管理なので、無料駐車場も複数台設置されていました。

早速無料見学会にWEBから応募してみました。土日でも比較的簡単に取れましたが、直前では埋まってました。
スタッフの方が1名ついて館内を案内して頂きました。

セキュリティカードで、契約階のボタンしか押せない仕組みです。

いざエレベーターでフロアに降り立ちますと、初めて見る光景が広がりました。当たり前なのですが部屋だらけです・・・。

後半には見慣れてきましたが、初めて見ると驚きます。

筆者の見学希望は1畳程度の部屋を見たいとお願いしていました。スタッフの方が空き部屋リストを見ながら案内してくれるのですが、なかなかスムーズにたどり着けません。スタッフでも混乱するほどの複雑さがあります。

フロアマップがないと目的の部屋に行くのが困難な部屋数です。

目的地に向かって歩いて行きますが、様々な大きさの部屋があって楽しくなります。

コインロッカー型のトランクもあって、ユーザーの多様な利用シーンに対応しているのが分かります。

0.8畳の部屋を見ました。実際に見ると写真より大きさを感じます。

レンタルの棚も月額1000円(税別)でレンタル可能です。スペースを有効活用できます。

室内の空気が籠もらないように天井は抜けています。天井の細いワイヤにはフックなどを掛けて使用することはNGです。

空調は湿度を平均60%以下に保つようなコントロールをしています。※写真は防犯カメラと送風機。

防犯カメラのモニタリング

0.8畳、1畳・・・など、床面積で料金設定されていますが、同じ0.8畳でも幅や奥行きは部屋ごとに違っていて注意が必要です。
筆者は絵画作品を想定して正方形より長辺が長い方に魅力を感じていましたので、作品のサイズをイメージしながら色んな場所を見学させて頂きました。

見回るうちに、良い場所とそうでない場所が分かるようになってきました。

空調を管理すると言っても、ビルの1棟借りだと場所によってコンディションの差が生じるのではないか?という疑問が湧きました。
そう、窓際の部屋が比較的空いているように気がついたからです。真夏は窓際が暑そう!気温の変化の影響もありそう!ということで選択肢から外しました。

筆者が選んだポイントは下記です。

  1. 正方形の部屋より長方形の部屋(大きな作品を置ける確率が上がるため) ※同じ料金でも微妙にサイズが違います。
  2. 気温の変化を受けそうな窓側を避けた(夏など、窓からの熱が室内に籠もりそう)
  3. 高層階より低層階(気温の影響を受けにくい)
  4. 空調の効くゾーン(送風機の近くをチョイス)
  5. エレベーターから近い場所(モノの出し入れが楽)

空気が循環する場所(送風機の影響が出やすい場所)を意識するようにしました。

代車は無料レンタル可能です。筆者の見学先は全館で3台の用意がありました。

契約

0.5畳(10,300円)、0.8畳(13,700円)、1畳(15,800円)という選択肢に照準を絞り、全て見せて頂いた結果、0.8畳を契約することにしました!※いずれも税別料金。5ヶ月間30%引きというキャンペーンも付きました。

なお、1畳あたりの収納目安ですが、通常の良くあるミカン箱サイズの段ボール箱「48箱」と言うことだそうです。ご参考にしてみて下さい。

寺田倉庫をやめてこちらのキュラーズにした決め手は次のポイントです。

  1. 価格的に安価
  2. 自宅からのアクセスが容易(徒歩圏)
  3. 24時間出し入れ自由という利便性
  4. トランクルームの柔軟なサイズ設定
  5. 自宅まで無料で荷物をお迎え(1回限り)

自分にとってどういったポイントが重要なのか?によって選択肢の中から選んでいくことになるかと思います。

筆者の場合、一番の決め手は価格と自宅からのアクセスでした。
コレクション作品は常に増えていきますし、展示替えなどで入れ替えも発生してきます。

活用方法

トランクルームを借りて作品や空き箱を詰め込めばOKと言うことではありません。
与えられた空間を有効活用することがポイントです。

下記の写真は筆者がとりあえず詰め込んだトランク内の状況です。

とりあえず第1便詰め込んだ雑多な状態です。

ご覧のように、直接箱を入れていくわけですが、どうしても空間の情報にスペースが出来てしまいます。
前述の棚をレンタルすることでも良いのでしょうが、毎月1000円のコストが掛かってきます。
長期的に見れば、安い棚を購入してトランク内に入れていくのが良いと思い、現在探しているところです。
トランク内は生物など一部の禁止品を除いて何を入れてもOKですから、賢い収納方法を探していきたいと思います。

保険は?

キュラーズを契約すると、自動的に保険に加入する形になります(キュラーズ側の負担)。

万が一の場合に適用されますが、盗難等の事故は今まで聞いたことがない(担当者)とのこと。
セキュリティがキチンとしているので不安は感じませんが、補償があると安心です。
補償額は部屋のサイズによって変わります。

  • BOX:20万円
  • ~0.8畳:40万円
  • 1~1.6畳:60万円
  • 2~3.3畳:80万円
  • 4~6.5畳:100万円
  • 8畳~:120万円
    ※上記限度額は、いずれも1事故、1室に対する限度額です。

まとめ

トランクルームを契約することによって、室内の整理が一気に進みました。
なぜ早くお願いしなかったのだろうか・・・?と思うほど、快適な空間に変化しました。

とはいえ、毎月15,000円の固定費が掛かると言うことは、年間で18万円の出費となります。※0.8畳契約の場合
18万円といえば、結構な金額です。ある程度のアート作品が購入出来る金額ですね。

快適な室内でアート作品のある日常を送ることのメリットは大きいと思います。
本記事をご覧の皆様におかれましては、慎重に考えて頂きたいと思いますが、筆者としては悪くない選択肢だと思いました。

※本記事は「QURAS」という特定のトランクルームサービスを紹介しておりますが、同種のサービスは各社が展開しております。場所、料金、提供サービスなどに応じて検討されることをお勧めいたします。