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ぶらっとアート ~β版~ all you need is art

【個展】岩崎貴宏(Takahiro Iwasaki)「ひかりは星からできている」@URANO

2019-01-05

岩崎貴宏(Takahiro Iwasaki)

 

岩崎貴宏(1975年広島県生まれ、広島県在住)

岩崎貴宏は、歯ブラシ、タオル、文庫本の栞、ダクトテープなど身の回りの物で、繊細で儚い風景を作り出し、見慣れた日用品を別のイメージに転化することで、固定化された私たちの視点を揺さぶる。床に雑然と積み上げられたタオルに鉄塔が建つ様は、山奥の送電線を支える鉄塔を想起させ、林立する文庫本の栞にクレーンが建っている様は、まるで建設中のビル群を見ているようだ。また、岩崎は、歴史的な建築物の地上の実像と水面に反射する虚像を一体化させた様を、ヒノキの木片で精巧に再現する「リフレクション・モデル」シリーズも制作している。これら作品が生まれた背景には、岩崎が生まれ育ち、現在も拠点にしている広島という都市が、原子爆弾によって一瞬にして壊滅し、戦後復興期に軍事都市から平和都市へと180度転換した史実からの影響が見て取れ、岩崎自身の時間への意識を感じさせます。2017年には、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館代表に選出され、個展「逆さにすれば、森」(2017年) が開催された。その他、近年の主な個展として、2015年に、「岩崎貴宏展 埃 (10-10) と刹那 (10-18)」(小山市立車屋美術館)、「岩崎貴宏展 山も積もればチリとなる」(黒部市美術館)、ニューヨークのアジアソサエティで個展「In Focus」が開催された。

 

ひかりは星からできている〜Light is made of Stars

天王洲「URANO」で開催された個展「ひかりは星からできている(Light is made of Stars)」に行ってきました。会期終了間近だったこともあり、作品はほぼ完売状態。ギャラリーの方曰く「ベネチアビエンナーレ」の日本代表に選ばれたことが大きな影響を及ぼしているような状況だそうです。

「ひかりは星からできている」

奥能登の珠洲市で夜、空を見上げると街の光が全く無いせいか、満天の星空の無数の光が落ちてきそうなことに恐怖を覚えた。
星の光は、遥か彼方の昔に放出された光で、今はもうその恒星は無いかもしれない。単なる五角形ではない、イガイガと光る星の残像が目につきささった。

夜空に瞬く星の光は核融合で生まれているのに対し、地上の原発の光は核分裂から取り出されている事を思い出した。原子からエネルギーを取り出したもので私の生活は間接的に成り立っている。或は、遥か古代の微生物などの死骸の液体や気体がエネルギーに変わって埋まっているものを間接的に使っている。目には見えない大きな流れや枠組みを感じた。

様々なものと関係し合って変化し続けながら生きている事を、もう見えなくなってしまった東京の星空を見ながら考えた。

岩崎貴宏

 

個展の作品たちはどれも「黒」で覆われていて、いまだ経験したことの無い「黒の魔術」にかかったような空間です。

赤い線は高速道路を通行する車が放つヘッドライトの軌跡を表現したようです。

黒色で統一されていても、表現手法に捻りが加えられています。

特に、エネルギー問題や資源問題を取り入れた作品にメッセージが凝縮されています。

 

素材を替えながら地層を表現しています。

普通の星を書いただけだという用に見える作品も、色々な工夫が込められていました。

下写真の作品も、白色の塗料が印象的ですが、冷蔵庫に入れて冷やしたスプレー缶で噴射された作品です。冷却することで、噴射される白色の粒が不規則に作品へ描写されていくそうです。

また、見過ごしそうですが、星のような、街の灯りを飛行機の機内から観るような灯りの中に、企業ロゴが紛れ込んでいるのも印象的です。

原油問題にも作品で取り扱っていました。

海を黒色に染めている大きな作品です。

石油で作られて消費された黒色のパーツが作品に取り入れられているのも風刺が効いていますね。

 

この辺の鉄塔も、素材を吟味して作られたとのお話しでした。

建設中のビルを思わせるこちらの作品は「テクトニック・モデル」シリーズの作品。
書籍の栞紐(スピン)を解いて制作されたクレーンが本の上にちょこんと乗っています。

カポーティ,吉行淳之介,アンダスンの作品を一編づつ、合体させた新書「夜」
1つの都市を構築しているような展示作品〜「テクトニック・モデル」シリーズ

まとめ

「黒」という難しい色に対して、素材や他の色を使った最小限の範囲の中で自分のモノに作品化する力量に、素晴らしい才能の一端を感じました。URANOギャラリースタッフの丁寧なご説明が無ければ見逃してしまいそうな作品背景や、表現手法への理解もあって、堪能出来た展覧会となりました。

黒色の作品を手に入れることのハードルがあるだろうにも関わらず、作品が売れているのも良く理解出来る内容でした。

概要

岩崎貴宏
ひかりは星からできている
2017年10月21日 – 12月22日

オープニングレセプション: 10月21日 (土) 18:00 – 20:00
※10月22日 (日) はトークイベント開催のため、11:00から18:00まで特別開廊いたします。

<岩崎貴宏トーク&パーティー>
「ヴェネチア・ビエンナーレ|そしてその先へ」
出演: 岩崎貴宏 (美術家)、高橋瑞木 (Co-Director, MILL6 Foundation)
会場: T.Y. Harbor River Lounge (天王洲)
15:30 – 16:30 トーク
16:30 – 19:00 立食パーティー (飲み放題、ビュッフェ)
参加費: 4,000円 (税込) *Venice Project 2017にご協力いただいた方は半額でご優待

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