【勝手にシューズ評価】ランニングシューズ On(オン)「Cloud(クラウド)」

On「Cloud」

On(オン)は新興のシューズメーカーで、スイスが発祥の地。日本にも最近上陸して比較的知名度が上がってきた印象です。筆者の知人もかなりのエリートランナーが評価しており、初心者ランナーも含めて広いレンジのユーザーがいるようです。

独自のクッション構造「クラウドテック」を採用したClouud(雲)の上にいるような走り心地が売りの「Cloud」。幾つかのシリーズがある中で、まずは定番シリーズの「Cloud」を購入してみました。

結論から申し上げると、若干のマイナス点を残しつつも、On「Cloud」非常に良いランニングシューズではないか!という印象です。以下、レポートをお送りいたします。

シューズ確認

まずはシューズの写真を見ながら追いかけていきましょう。

今回購入したのは精悍な印象を与えるネイビー(濃紺)。オフホワイトのシューレースやロゴマークなどの2色使いが非常にクールでオシャレな印象を与えてくれます。ランニング用だけで無く、日常使いでもいけそうなマスク。デザインが非常に格好良いですね。

後方からの写真を見てみると、左右に「o」と「n」のアルファベットが並び「On」と言うロゴが確認出来ます。ロゴマーク部分はリフレクションで夜間時に光る仕様になっています。

右のシューズには発祥国スイスの国旗が可愛らしく縫い付けられています。とにかくデザインセンスが非常に良い感じ。さすがヨーロッパブランドですね。

つま先にも「on」のロゴ。こちらもリフレクション素材です。

横から見たシューズ画像で分かる通り、シューズのソール部分が特徴的です。

通常のゴムソールとは違い、空洞が見えます。これが柔らかいクッション性を産み出す構造になっているのです。裏側の写真を見てみましょう。大きく左右に割れているアウトソールがインパクトありますね。

このソールは「クラウドテック」と呼び、Onランニングシューズの大きな特徴になります。公式の説明には以下のように記載されています。

ソールのクラウドが地面からの衝撃を十分吸収した後は、つぶれたクラウドがソリッドなソールに変化し、自然でパワフルな蹴り出しをサポートします。

On によって、あなたは二つのメリットを、一つのシューズの中に感じることができます。つまり、「ソフトな着地」と「パワフルな蹴り出し」です。快適さとスピードに妥協することなく、ナチュラルなランニングを楽しめます。

ソールのクラウドは、あなたの脚の全ての動きに反応する、小さなスタビリティボールのようにも働きます。クラウドは、あなたの姿勢を制御する筋肉を目覚めさせ、足運びを安定させてくれます。自分の身体を思うようにコントロールできるのです。

裸足のように自由で、衝撃から守られたランニング。衝撃はより少なく、接地時間はより短く、そして、より自然でスムーズな蹴り出しをOn は実現します。

実際の走行インプレッションは後ほど記述いたします。

重量

重量を計測してみました。今回は28.5cm(USサイズで10.5)を購入したので、皆さまのサイズ感に向けて参考まで確認下さい。

下記の写真はソールを外した状態で計測した重量です。片足で「218g」と言う非常に軽量なシューズです。asicsで言うとターサージール(同サイズで162g)よりは軽量でありませんが、ゲルフェザーグライド(271g)よりは軽量です。

一方でインソールを計測しました。片足で「22g」ということで、意外にこちらはしっかりとしたインソールであることが分かります。あくまでもクッション性にこだわっていることがインソールからも感じる事が出来ます。

 

装着インプレッション

実際に履いてみました。横幅は比較的なタイトな印象で細身に作られている印象(どうやらDサイズに近いサイズ感の模様)。asicsで28.5cmを履いている筆者は同サイズで購入しましたが、違和感なくジャストフィットです。

最も注目していたのがシューレース(靴ひも)がゴム製でセッティングされていることでした(ゴム製ではない通常のシューレースも付属)。フィット感に一抹の不安がありました。

きつめに締め付けてもなんとなく心許ない感じで、締め付けられている感じもなければ、足にピッタリとフィットしている感じもあまり無く、正直言って不安を感じます。

結び目をフィットする位置で作り、ゴム紐の下に余った部分を収納します。※別のインソールを着用

走行インプレッション

実際に走ってみました。

軽量なのにクッション性があって、走り出しにすぐセールスコピーを感じることが出来ます。前足部は比較的地面を掴んでいる印象があって、ミッドソールは文字通り「Cloud(雲)」のようなクッション性があります。多少不安だったゴム紐のフィット感も次第に違和感が薄くなっていくようで、これは少し意外な印象でした。

スピードを出すと足がすっと前に出てくれる軽量さ。反発力も適度にあり、足を守ってくれる様な適度な柔らかさ。印象としてはサブ3.5〜サブ4のランナーに心地良く感じる作りではないでしょうか(個人的な所感です。店頭のシューフィッターとご相談下さい)。

若干のマイナス点は砂粒が靴の中まで入ってきた点。開口部が広くフィット感も多少ルーズなことが原因かも知れません(偶然かも知れませんが)。もう少しフィット感が欲しいと言う思いもあるので、しばらく様子を見ながら通常のシューレースも選択肢に入れてみたいと思いました。

走るうちにオシャレなシューズと一緒にいることが楽しくなってきて、いつもと同じランニングコースなのに、今までと少し景色が違って見えるような感覚です。デザイン性が高いと走りの味が全然違ってくるので不思議です。

走りながら「短パンとTシャツとOn」というコピーが浮かび上がってきました。カラフルなスポーツウェアや派手な彩色のシューズで固めるガチガチのランニング野郎ではなくて、短パンにシンプルなTシャツを見にまとい、ゴム紐を締めて5分で支度をして家を出るような自然さが似合うシューズ。そんなイメージが「On Cloud」です。

まとめ

通常小売価格は14904円(税込)と、決して安くないシューズです。

ですが、今までにランニングシューズの世界が間違いなくここにあります。asicsやadidas、Mizuno、Nike・・・様々なスポーツブランドとは一線を画す独自の路線。独特なソールによる装甲艦は非常に良いのですが、一方で劣化も速いような気もします。この辺りは使い続けてみながら判断していきたいと思います。

また、独特のゴム紐シューレースも走ってみると割と悪くない感じ。閉め方なども工夫しながら様子を見ていきたいと思います。脱着の手間が大幅に改善されることも見逃せませんね。

いずれにしろ全体的なクオリティは非常に良いバランスで出来ており、一定の評価をしてあげたいと思います。何よりランを快適に楽しくしてくれる素晴らしいシューズです。

トレイル用などのシリーズも用意されているので、今後は選択肢の1メーカーとしてチェックしていこうと思います