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【個展】強く美しい筆触の絵画〜水戸部七絵「DEPTH -Blue Pigment-」

水戸部七絵「DEPTH -Blue Pigment-」

水戸部七絵さんの個展「DEPTH -Blue Pigment-」が開催されている「gallery N」にお伺いしました。場所は名古屋の本山駅から徒歩で7〜8分です。

白い建物で目立ちます。ギャラリーは1階です。

水戸部七絵さんは、顔をモチーフとした大胆な絵の具の使い方が特徴的な若手作家です。

フランスでの長期滞在によってインスパイアされ、本展のテーマにたどり着いたそうです。

昨年ヨーロッパへ渡り数百枚の鳥のスケッチを描いた。
帰国後に鳥のスケッチを数十枚程タブローにした。
しかし私は鳥を描きたいわけではなくあの青い空を描きたかったのではないか。
私は咄嗟に一年以上掛けても描き終わらず苦戦していた顔の絵に青い顔料をかけた。
すると私が執着していた顔は青の顔料によって空の風景と同一化し自然に置き換えられた。
この青によって私の描いた筆やナイフの筆跡は全く見えなくなったが、あの青い空、奥行きのある深い青が画面に表れた。
空を眺めた時に遠くの山々が青く見える様に、青い絵は私から遠のく様に見えた。
青のもう一つの意味は打撲痕の青あざ、そして時に青あざは黄色に変色し、婀娜っぽい紫、皮膚の内側から微かに緑が透けて見えている。
ペットボトルを握ると掌が葉脈の様に赤く染まる。
青い大理石と金色の指輪が私の髪の毛を削ぎ取る。
旅行の荷物を鞄に詰めている感触がしない。〜水戸部七絵

以前はギャラリーと花屋を併設していたそうで、花屋さんの名残がありました。

筆者が注目した作品がこちら《DEPTH BLUE》。複雑な青色の組み合わせがとても綺麗な作品でした。

《DEPTH BLUE》油彩、顔料、木製パネル、麻布 700×600(mm) 2018年

麻布を使ったキャンパスの質感も良くて、とてもバランスが取れている印象です。筆触の跡がグイグイとこちらに迫ってくるようで強さにみなぎっています。反面で美的な完成度が高く、見た瞬間に「これだ!」と来る作品(売約済)。この作品のコレクターさんは幸せ者ですね。

本作品の厚塗りは比較的穏やかでした。色んな角度で作品を見る楽しみがあります。

DMに掲載されている作品は正面から見ると平面的ですが、立体作品と一手も良い厚塗りでした。※ペインティングの作品は全て《DEPTH BLUE》と言うタイトルです。

《DEPTH BLUE》 油彩、顔料、木製パネル、麻布 600×530(mm) 2018年

横から見るとかなりの厚塗り作品と言うことが分かります。相当量の絵の具を絞り出す行為を繰り返し、筆が持てないほどに披露する量を使用しているそうです(現在はメーカーから特別な形で譲り受けており、効率化されているそうです)。

横から見ると全く別の作品の表情が出てきます。

絵の具の扱いは、あくまでも絵画と言うことで筆やナイフで絵の具を使用して丁寧にキャンバスへ落としていくそうです。手で盛れば簡単なのに・・・というわけではありません。

作品の重量は重くなります。作品保持のための管理面が少し気になりました。

水戸部七絵さんのこだわりは絵の具のチョイスにも現れていて、積層された絵の具の下の方にもこだわりの絵の具を使っているそうです。「中国製などの安い絵の具を使えば良いのに」という周りのアドバイスにも耳を傾けません。絵の具の使用量によって、絵の具代に費やされる金額はかなりのものだそうです。

《DEPTH BLUE》 油彩、顔料、木製パネル、麻布 900×700(mm) 2018年
床に落ちている絵の具の塊も含めて創作されています。落ちてしまったものではなく、あえて削り出されたものです。

本個展のテーマカラーでもある「青」ですが、作品によって色んな青色を味わう事が出来ました。

《DEPTH BLUE》 油彩、顔料、木製パネル、麻布 550×440(mm) 2018年
赤い部分は唇のようです。

作品のサイズで価格が変動するのがギャラリーでの通例ですが、絵の具の量によって変動するような価格設定でした。ここまでの量を使えばそうなるのは必然でしょうね。

部分。絵の具は油抜きをしているそうです。
ギャラリーの外に小さな白い部屋がありました。
白い部屋は畳が敷かれていて作品の一部が展示されていました。
《DEPTH BLUE》 油彩、顔料、木製パネル、麻布  550×440(mm) 2018年

《DRAWING》2作品は以前制作されたもので、本個展で披露を決めたそうでうが、非売でした。

《DRAWING》 550×440(mm) 紙、コンテ ※非売
《DEPTH》  油彩、顔料、木製パネル、麻布 800×500(mm) 2018年

展示点数は限られたものでしたが、作品の力が強くて素晴らしい個展でした。
絵の具の使い方が強烈で、制作の背景や裏側を知りたくなりました。
平置きで制作していると思いますが、いざキャンバスを立てたときに起こる緊張感もありそうです。

絵画という行為によって立体が造形される作品は、絵の具とキャンバスの重力的関係に意識が及んでいくような点も含めて、通常の絵画の域を超えているような不思議な鑑賞感覚がありました。

今後の活躍にも注目していきたいと思います。

概要

水戸部七絵「DEPTH – Blue Pigment -」
会場:gallery N(名古屋市千種区鏡池通3-5-1)
期間:2018年10月13日〜10月28日
OPEN 13:00-20:00 CLOSE 水(Wed)・木(Thu)
※10月13日 sat 19:00- オープニングトーク ゲスト:千葉真智子(豊田市美術館学芸員)

最寄り駅の近くに行ったお店が美味しくてオススメです。

名古屋のギャラリー「gallery N」に伺う機会がありました。 名古屋から地下鉄の東山線「本山駅」から徒歩の距離にあるギャラリーですが、せっかくなので名古屋グルメを満喫したい!

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